恋する豚とは、「豚に恋する」ということではなく、「豚が恋する」というイメージです。恋をすると、なんとなく幸せで、すこやかで、おいしい豚が育つんじゃないかなと。そして、豚を見ているうちに、豚だって、恋しているんじゃないかって思っています。
恋する豚は、豚のエサや、育て方に徹底的にこだわった豚です。豚の品種はLWDの三元豚で一般的なものですが、「品種」という遺伝的なものよりも「育て方」などの環境がおいしい豚をつくるためには重要なのです。だから、生産者は1農場だけ。契約農場など、生産農場を増やすつもりはありません。豚を育て、加工し、食べる人に届ける。私たちは、生産者、加工者、販売者をこぢんまりとした顔の見える関係とすることで、安全はもちろん、食べる人に安心してもらえるように生産や加工の情報を管理しています。
日々の地道な労働によって育てられた豚は、健やかに、「恋をしている」と思っています。みんなで、わいわいと食卓を囲む日。ひとり、せつなさを抱きしめてゴハンを食べる日。恋する豚は、そういう時に、そっと食卓にある存在でありたいと思っています。